コラム・お知らせ
2021.9.25
遺骨の処分に困っている人へ。遺骨の行き先について解説します。
年々増加している、継承者のいないお墓問題。
お墓に入っている遺骨も、もしかしたら自宅に置いたままになっている遺骨も、その処分に困っている方はかなり大勢いらしゃいます。
そしてこの傾向は、年々増加していると言われています。
そもそも、遺骨をどうにかしたいと思っていても、それを何と言って良いのかも迷う人も多いでしょう。
また、処分って言ってしまったら、なんだかバチあたりな気がしますよね。
でも、実際に遺骨の処分(処理・将来的に)についてお困りの方は想像以上に多くいらっしゃいます。
決してあなただけの問題ではありませんので、ぜひこの記事を最後までご覧いただければと思います。
この記事で分かること
・遺骨の処分で困っている人はたくさんいること
・法律的に問題ない遺骨の処分の方法。
・遺骨の処分と供養という考え方の納め方。
昭和区で葬儀をお考えの方はメモリアルホール川名にお任せください。
目次
遺骨の処分に困っている人の実際。3つの代表事例
遺骨の処分に困っている人は、実はあなたの想像以上に大勢いらっしゃいます。
遺骨を「処分」なんて表現をする事にたいして、お叱りの声もあるかもしれませんが、他に分かりやすい言葉が見つかりませんで、この記事では遺骨の処分という表現をさせて頂きます。
私が日々、一級葬祭ディレクターとしてお客様のご相談を受けるなかでも、遺骨をどうするか?についてお悩みの方は大勢いらっしゃるのです。
まずは、代表的な遺骨のお困りについてご紹介をさせて頂きたいと思います。
遺骨の処分のお困り例①先祖代々のお骨でお墓がいっぱい
まず、まっとうなお悩みですが、先祖代々のお墓がある方のケースです。
お墓の中に、お骨を収納するスペースがありますが、当然、そのスペースには限りがあります。先祖代々のお骨を埋葬しているお墓であれば、複数人のご先祖様の遺骨が入っています。
地域や墓地によって、お骨をどのようにお墓に収めるかが違います。
一般的には次の二種類です。一つ目の方法は、遺骨のみをお墓の中に収める方法です。「骨袋」と呼ばれる袋に入れてお墓の中に収める方法もこれに含みます。
もう一つの方法は、骨壺ごとお墓の中に収める方法です。
前者の「遺骨のみ(または袋に入れた状態で)を収める方法」であれば、ある程度の量をお墓の中に収められますが、骨壺ごといれる方法の場合、骨壺のサイズによってはあまりたくさん収納できない場合もあります。
関東以北のエリアでは、一般的に「全骨」と言いまして、火葬が終わった後の遺骨を残さすず全部拾って骨壺に収めます。そのため、直系が7寸(約21センチ)という大きな骨壺に収骨するのです。
中部以南のエリアでは、「部分収骨」と言って、火葬が終わった後のお骨は、一部しか拾いません。そのため、骨壺も直径が4寸(約12センチ)、または5寸(約15センチ)のサイズの骨壺を使用します。
その為、特に関東以北のエリアでは、骨壺ごと収納するタイプのお墓では、わりとすぐにお墓がいっぱいになってしまいます。
そうでないエリアでも、複数人の遺骨があれば手狭になる場合もあります。
このように、お墓が遺骨でいっぱいで困っている。という方もいらっしゃいます。
遺骨の処分のお困り例②家族ではない親族の遺骨
次に、遺骨を処分したいと困っている方の例としては、家族以外の遺骨の場合です。
近年、生涯未婚の方や、離婚されて一人になられる方も多くいらっしゃいます。
そうした方は、亡くなった後誰がお墓などの面倒を見るのか?と言いますと、本人がしっかり段取りしているケースは稀でして、多くは故人の兄弟や、姪っ子、甥っ子がどうにかするしかない状況になることがほとんどです。
もちろん、自分の親や兄弟の遺骨であれば、ちゃんとお墓を用意して埋葬し、その後も供養を続けていこうと考える人が多いとは思いますが、叔父さん、叔母さんの遺骨を、苦も無く費用を出して、供養を続けていける人は多くないのが現実です。
こうしたケースでは、リアルな話、遺骨の処分について非常にお困りになっている方が多いのです。
実際、私の経験の中でも何名かの方から「どうすれば良いですか?」とご相談をされた事があります。
遺骨の処分のお困り例③継承者がいない人。いなくなるであろう人。
遺骨の処分についてのお悩みで一番多く、そして近い将来ほとんど全ての方に該当するのがこの問題でしょう。
現時点で継承者、つまり、お墓を継続して守っていく人がすでにいないご家庭。そして、現時点では継承者がいるけれど、次の世代では継承してくれるか分からない・不安な方です。
言葉を変えれば、「子どもはお墓の面倒をみてくれると言ってくれているけど、孫の時は分からないなぁ」というご家庭です。
どうでしょうか?あなたのお宅もこれに該当するのではないでしょうか?
このように、遺骨の処分について悩んでいらっしゃるご家庭は、非常に多くいらっしゃいますし、今現在は考えもしていないので悩んでもいないけど、ちょっと考えれば
「そう言われてみれば、我が家も他人事じゃないな…」
と思い立つ方も多いと思います。
遺骨とは?遺骨の定義について解説
遺骨とは何を指す言葉なのでしょうか?遺灰とは違うのでしょうか?
遺骨の定義について解説します。
そもそも遺骨とは?
遺骨は、死者の骨の事です。日本では99%以上火葬が行われるため、現代の日本において遺骨と言えば、火葬後に残った骨のことをいいます。
ちょっと想像すると気味が悪いかもしれませんが、土葬をして、長年経過しても骨は比較的ながく残るそうですので、この残った骨も遺骨と言えますね。
似たような言葉で、遺灰がありますが。遺骨の違いは、灰状になっていれば遺灰、骨つまり固形物が残っていれば遺骨とされているようです。
地域によって遺骨は全部拾わない?
火葬が終わると、収骨やお骨上げと言って、遺骨を骨壺に入れて持ち帰ります。
この遺骨、地域によって全部拾わなければいけない地域と、一部しか拾わない地域とあります。
私の調査によれば、関東を中心に、関東以北のエリアでは、火葬後のお骨は全部拾って持ち帰らなければいけません。
中部地方を中心に、中部以南のエリアでは、火葬後のお骨は「部分収骨」といって一部しか拾いません。
条例で決まっている所もあるようですが、そもそもなぜそうなっているのかは、火葬場に問合せても分からない場合が多く、私の結論としては「地域性」と解釈しています。
詳しくは後述しますが、地域性で片付けてしまってはいけない理由がある気がするのですが…。
遺骨の処分。勝手に捨ててはダメ?遺骨の取り扱いについての法律論
遺骨は勝手に捨ててはいけません。
刑法190条には次のように記載があります。
■死体、遺骨、遺髪又は棺に納めてある物を損壊し、遺棄し、または領得した物は、3年以下の懲役に処する。
死体遺棄事件ってよく聞きますよね。ドラマでもリアルでも。
でも、遺骨遺棄事件ってあまり聞きませんが、刑法上は遺骨も同様に遺棄すれば犯罪となってしまいます。
ですから、遺骨の処分に困ったとしても、絶対にどこかに捨てるようなことはしないでくださいね!
そこに私はいません。でも、気になりますよね
さて、ある意味、ここが一番遺骨をどうすれば良いのかについて悩む、根本的な部分なのではないでしょうか?
遺骨をその元の持ち主の一部とみなすかどうか?という議論です。
そこ(遺骨)に亡くなった人はいない。
それ(遺骨)は亡くなった人ではない。
そう割り切れるのであれば、遺骨をどうにかしなくてはいけないという事を考える必要すらないでしょう。
でも、大切な人の遺骨ですから、なかなか簡単に割り切れるものではありませんよね。
大切な人を失った悲しみから、その事をなかなか受け入れられず、残っている遺骨にたいして重ねて見てしまう…
宗教的な意味や、今までの習慣は関係ないとは思いつつも、やっぱり簡単に割り切れるものではないのが人情だと思います。
遺骨についてどうにかしなければ、なんてシーンは、一生に何度もある出来事ではないから、誰も正解を知らない。
嫌な話ですが、だからこそ、そこに付け込んだ商売があるのも事実なのです。
次の項目から、長年葬儀業界にいる私が、損得関係のない立場から、遺骨をどうする方法があるのかについて、なるべくフラットに、分かりやすい言葉で解説してみたいと思います。
遺骨を自宅に置いておく方法とポイント
まずは、遺骨を自宅に置いておく方法と、良し悪しについて解説したいと思います。
遺骨を自宅にそのまま置いておくのもok
実は、葬儀が終わり火葬の後、遺骨を自宅にそのまま置いておくのは法律的にもマナー的にも宗教的にも何も問題ありません。
恐らく法律が作られたときに、自宅にそのまま遺骨を置いておく人がいるなんて発想がなかったのだと思います。
そのため、良いか悪いか好きか嫌いか、といった感情論や一般論はさておき、遺骨を自宅に置いておくことについては、法律的に全く問題ないとされています。
実際に、なかなかお墓に納骨する踏ん切りがつかない方や、お墓がなかなか決まらない方は、1年~数年くらい自宅に遺骨を置いておく人も珍しくありません。
ちなみに、逆の言い方をしますと、遺骨をどうしたらいけないのか?と言いますと、
お墓(墓地)と指定された場所以外に、埋葬や遺棄をしてはいけないということです。※墓地でない所に埋葬することは、遺骨遺棄にあたります。いくら丁寧に穴を掘って、気持ちを込めて埋葬したつもりでもダメです。
遺骨を自宅にそのまま置いておく方法としては、葬儀が終わった後に葬儀屋さんが設置してくれた、後飾り段・中陰壇にそのまま置いておいて構いません。
ただし、後飾り段は段ボール製である場合が多いので、あまり長期の使用には向いていません。
その場合は、サイドボードの上でも構いませんし、何か小さな机でもokです。
あなたが、丁寧に安置してあげている、と思える方法で大丈夫です。
法律的にも宗教的にも何ら問題ありません。
遺骨と遺影写真と並べて置いてあげて、その前に小さな花瓶にお花を活けてあげたり、小鉢に好きだったお菓子などをお供えしてあげれば良いと思います。
仏壇に遺骨を入れ込んでいる方もいらっしゃいますが、これは宗教的にはよろしくない方法です。仏壇とは、「仏様」「本尊」を祀る場所であって、遺骨を置いておく場所ではないからです。
手元供養というカタチ
最近この手元供養という言葉が一般化しつつあります。
手元供養というのは、自宅で遺骨を安置するために、それっぽい商品が売れるように葬儀業者や仏壇業者が作った造語です。
前述した、遺骨をそのまま自宅に置いておく方法よりも、それっぽい造形のオブジェにする事で、日常的に違和感なく自宅で遺骨を置いておくことができます。
手元供養のデメリット
手元供養のデメリットは、大抵の手元供養の商品には、遺骨は全部入らないという事です。
そもそも、手元供養の始まりは、「基本的には遺骨はお墓に納骨するけど、一部は手元で供養したい」というニーズに応えるためのものだったからです。
ただ、最近は、その前提条件である「お墓に納骨」という部分がないケースも多いので、大部分の遺骨をどうにかしなくてはいけないという所がデメリットと言えるでしょう。
遺骨を自宅に置いても良いけど、これはNG。
次に、遺骨を自宅に置いておく方法として、これはNGでしょ、と思う方法をご紹介します。
先にお断りしておきますが、論理的な理由ではありません。
遺骨を自宅に置いておくダメ方法。それは、棚の中にしまい込むことです。
もちろん、そこに明確なダメな理由はありません。
私が勝手にそう思うだけです。ですから、あなたがどうしても遺骨を自宅に置いておかなければいけない理由があり、かつ目に触れないように収納しておかなければいけない理由があれば、棚にしまっていただいても問題はありません。
でも、私としては、棚にしまい込んでしまうなら、さっさとお墓に埋葬するなり、海洋散骨するなり、すべきだと思うんですね。
葬儀の専門家として、こんな気持ちの問題を押し付けてはいけないかもしれませんが、やはり遺骨は大切な人の一部であるわけですから、棚にしまい込んで目に触れないようにするのであれば、早い段階で埋葬すべきだと思います。
遺骨の処分。最後にはどうにかしなくてはいけません。
ここまで、遺骨の扱いや自宅に置いておく方法など解説してきましたが、結局最後はどうにかしなくちゃいけないんですよね。遺骨は。
例えば、自分にとって最愛の妻や夫の遺骨を、いつもでもそばにいて欲しいと思って自宅に置いておいても、思った本人(残された人)もいつかは亡くなってしまうわけですから。
そうなった時に、先立った人の遺骨と、それを守ってきた人の遺骨の両方を、次の世代の人がどうにかしなくちゃいけないんですよね。
未来永劫、子孫が増え続ける遺骨を自宅に置き続けるなんて現実的ではありません。
綺麗な入れ物やオブジェとして用意した手元供養も、ペンダントなどアクセサリーに遺骨を入れたものなども、いずれはどうにかしなくてはいけません。
最後に、遺骨の埋葬について今ある代表的な方法をご紹介したいと思います。
今までの常識。お墓に埋葬する。
今までの常識通り、お墓に埋葬することが、今の所一番一般的な方法でしょう。
しかし、お墓の形態は非常に多様化しています。
皆さんがお墓と聞けばイメージする、石碑を建てたお墓、お墓のマンションとも言われる納骨堂タイプ、樹木の下にプレートを置いて埋葬する樹木葬など、様々な形態が出てきています。
納骨堂タイプや樹木葬などは、このあとご説明する永代供養タイプが多いのですが、基本的に通常の「お墓」と呼ばれるタイプのお墓では、管理料さえ払い続ければ未来永劫子孫も継続して使用できるお墓になります。
最近多い遺骨の埋葬方法。永代供養。
最近多い遺骨の埋葬方法は、前述したお墓に埋葬する方法の中でも、永代供養と呼ばれるタイプの埋葬方法です。
永代と言っても、永遠という意味ではありません。
永代供養タイプのお墓は、お墓によって期限は異なりますが、一定期間そこに埋葬して、契約期間が過ぎたらその他の人の遺骨と合同にされるタイプのお墓です。
多くの永代供養タイプのお墓では、契約の一定期間は、個別のスペースに遺骨をおさめ、いつでも墓参りができるようになっていますが、契約期間が過ぎるとそこは使えなくなります。
メリットとしては、最初に契約期間分の費用を前払いで払ってしまうので、後々、そのお墓を守っていく人がいなくなっても処分や管理に困る事がないということです。
極端な話、永代供養タイプのお墓に埋葬すれば、その後誰も一回もお墓参りにいかなくても、存在すら忘れられても、問題は発生しないということです。
今後増加する遺骨の埋葬方法。自然葬。
今までのお墓も、永代供養タイプのお墓も、期限付きかそうでないかの違いはありますが、どちらも「お墓」という物理的なものがあります。
しかし、そうした物理的な物(お墓)をそもそも不要とする考えの方も大変増えてきており、遺骨を自然に返す、自然葬という種類の埋葬方法が人気を高めています。
代表的なものとしては、海に遺骨を撒く、海洋散骨があります。
最近は、墓地の樹木の周りなどに散骨するタイプの自然葬もあります。
また、ちょっと変わって方法としては、宇宙葬といって、ロケットに遺骨の一部をのせて宇宙空間まで飛び立たせるものもあり、実際に実施されています。
※宇宙葬については、遺骨の全部を宇宙に送る事はできず、ほんの一部だけになりますから、残り遺骨は他の手段で埋葬しなくてはいけません。
いずれにしても、この自然葬という方法は、お墓つまり石碑などの物理的な物がないため、その後の費用などは一切かからないこと、それから、遺族など残された人が、お墓参りにいく必要がないということが特徴です。
遺骨の処分を考えなくて良い?火葬後、遺骨を拾わない方法。
さて、遺骨の扱いや埋葬方法について解説して参りましたが、極端な話、火葬場で遺骨を拾ってこないという選択肢が取れることをご存知でしょうか?
ただし、この選択が取れるのは、部分収骨(火葬後の遺骨を一部だけ拾う)が認められている火葬場が基本になります。
全骨の(火葬後の遺骨を全部拾わなければいけいない)火葬場では、そもそも、遺骨を拾わないという選択肢は取れないようです。
一部の火葬場では、焼き切りといって全部灰になるまで遺骨を残さないように焼き切ってもらう事ができる所もあるようですが、耐火温度の問題や費用の問題もあるようで、あまり一般的ではありません。
※実際には焼き切る訳ではないそうです。
話を戻しますが、部分収骨の火葬場では、多くの場合「遺骨を引き取らない」という選択が可能です。その場合、残った遺骨の処分費などは無料の所がほとんどです。
ただし、誓約書にサインをしなくてはいけない火葬場もあります。
この方法がとれる火葬場や地域であれば、遺骨の処分にのちのち困る方にとって、遺骨を拾わないというのが、私は最良の方法だと思っています。
遺骨の行き先と供養の考え方について
供養という言葉や発想自体が、そもそも仏教の考え方にのっとったものですから、仏教の信者でなければ、遺骨を供養するという発想はないのかもしれません。
しかし、現実に日本は多くの人が、仏教形式の葬儀をおこない、仏教形式の供養をしてきました。
しかし、今は現実に多くの方が無宗教です。
もちろん、表面上や形式上は仏教で葬儀や供養をしてきていると思います。
でも、日本で今まで一番多かった仏教といえども、それは宗教です。
その宗教の考えや教えを理解していないのであれば、その形式の葬儀や供養をする事は、ポーズや自己満足でしかありません。
そもそも、多くの方が、仏教の葬儀だけでは成仏(天国に行く)ことは出来ないことを知らないでしょう。
※宗派によります。
亡くなった人を想い、その人に具体的に何かしてあげられる訳ではないけど、何かしてあげること、してあげたいと思うこと、そしてその人のことを思い出してあげることが、私は供養だと理解しています。
供養という言葉以外に分かりやすい言葉ないので、仕方がなく供養と表現していますが、供養=仏教でいう法事などの追善供養ではないと思います。
秋川雅史さんの「千の風になって」という歌に、私のお墓の前で泣かないでください。そこに私はいませんという歌詞があります。
私も大好きな歌です。そして、本当にその通りだと思います。
日本は超少子高齢化社会です。
2019年の合計特殊出生率は1.36。
このことは、多くの家庭に子どもがいない、つまり、跡取りがいないという事実を表しています。
そして人生100年時代と言われ始めています。
100歳になった人の葬儀や埋葬をする人、つまり喪主は何歳だと思いますか?70歳以上の方がほとんどになるという事です。
そんな年齢の方が、お墓を作ったり、その後もお墓参りをしたりするって、現実的ではありませんよね?
また、出生率が1.36という事は、全ての家庭に跡取りがいないという意味です。
多くの家庭にお墓を守っていく人がいなくなるという意味です。
今までの常識が、常識として通用しない時代が、もうすぐそこまで来ているのです。
その意味でも、これからの供養は、今までの常識にとらわれることなく、各々が納得できるカタチであれば、それが正解なのだと思います。
私達葬儀業界の人間は、あなたが納得できる方法を選び出せるように、さまざまな選択肢を提示することが責務なのだと思っています。
遺骨の処分についてのまとめ
今回の記事では、遺骨の意味や扱い、そして埋葬方法などについて解説してきました。
・遺骨とは故人の骨であり、適切に埋葬しなければ犯罪となってしまうこと。
・遺骨は自宅に置いておくのは問題がないということ。
・遺骨の埋葬方法は、従来型のお墓や永代供養とよばれるタイプのお墓、そして自然葬として海洋散骨などがある。
・そして供養の考え方として、一昔前とは状況が違うこれからは、今までの常識に縛られる必要はないということ。
以上のことがお分かりいただけと思います。