コラム・お知らせ
2021.11.2
お通夜の流れについて。4つのポイントで分かりやすく解説します。
実際にお通夜のとき、どんなことに困るのでしょうか。
あなたはお通夜に参列した経験は豊富でしょうか?
たぶん、通夜に参列する時のマナーや流れなど、自信を持って「よく分かっています」と言える方は多くないと思います。
実際、多くの方がどう振る舞ったらよいのか、何をすべきか、どんなことに気を付けなければいけないのかお困りになると思います。
最近は家族葬で葬儀を執り行う方が多いと思いますが、家族葬であっても一般的な葬儀であっても大きくは変わりません。
この記事では、お通夜についての流れなど4つのポイントで解説していきます。
今回の記事を参考にしてお通夜に備えて頂ければと思います。
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目次
①お通夜の流れとは。お通夜で行われる11のステップ
通夜で起こる困りごとを把握するために、どんな流れで通夜が執り行われるのかをご説明していきます。
これは、家族葬であっても大きく変わることはありません。
まず、一般的に多い仏式の通夜式でご説明していきます。
①葬儀担当者からの説明
多くの葬儀場では、葬儀担当者(葬祭ディレクター)から、これから始まる式について事前説明があります。
前説とも呼ばれます。
ここで、席順や簡単な通夜式の流れや焼香の作法、その後参列者への挨拶などの手順を教えてもらえると思います。
②受付の方への挨拶や手順説明
受付をどなたがされるかにもよりますが、その係りの方へのご挨拶や手順の説明があります。
葬儀場スタッフの方が受付業務を実施する場合もあると思います。
その場合は通常特に説明や挨拶はありません。
しかし、受付をご近所の方やご親戚の方にお願いした場合は、その方々への挨拶や受付手順の説明を受けたりしなくてはいけません。
③弔問の方へのご挨拶
開式前であっても、少し早めにいらっしゃった方があれば、ご挨拶をする必要があります。
一般的に、親しい方や親戚の方などは、少し早く来ることが多いと思いますので、式への影響がない範囲でご挨拶などをされると良いでしょう。
また、特に親しい方については、故人のお顔を見たいとご希望される方もいらっしゃると思いますので、ぜひ対面していただくと良いでしょう。
④参列者着席
開式5~10分ほどまえになると、司会者または葬祭ディレクターなど式場のスタッフから着席を促すアナウンスが入りますので、着席しましょう。
この際に、お手洗いを済ませておいたり、携帯電話やスマートフォンがある方はマナーモードに設定するなど準備を済ませておきましょう。
⑤導師入場
仏式葬儀の場合、導師、つまりお坊さんが入場されます。
実際の開式は導師が着席し、司会者が開式の言葉を述べてからですが、導師入場から姿勢を正して式に臨みましょう。
⑥読経
開式の言葉が述べられると、読経が始まります。
宗派によって異なりますが、一般的な宗派の場合は20分~40分程度の読経時間となります。
日蓮宗などはお経が長い僧侶が多く、45分~50分程度の読経時間となる場合もあります。
⑦焼香
式の中ほどで、司会者やスタッフから焼香の案内がありますので、喪主より順次焼香に進みます。
焼香の回数や作法については、宗派や地域によって異なりますので、式場スタッフに確認すると良いでしょう。
⑧導師退室
読経が終わるとお坊さんが退室されます。
ほとんどの僧侶は読経終了で退室されるのですが、稀に、読経終了後に「法話(ほうわ)」をされる僧侶もいらっしゃいます。
その場合は、法話が済んだ所で退室されます。
⑨喪主謝辞
参列頂いた方に、喪主より謝辞を述べます。
葬儀社の方針や地域によっては行わない所もあるようですが、近年、通夜は参列するけど葬儀は参列しないという方も多いため、通夜式終了後にも喪主挨拶をしていただく所がおいでしょう。
葬儀の挨拶内容と基本的には同じ内容で構いませんが、通夜の挨拶の場合は、翌日の案内も少し盛り込むと良いでしょう。
⑩散会
司会者から閉式の案内が入り、解散となります。ここで参列を頂いた方と故人とのお別れの時間を取る場合も多いです。
また、式前にご挨拶出来なかった方や、特に親しい方がいらっしゃる場合は、この時間にご挨拶やお話をされると良いでしょう。
注意点としては、あまり話し込まないこと、出口までの見送りはしないことになります。
⑪受付引継ぎ
受付をしていただいた方に御礼のご挨拶をし、お香典があれば受け取ります。
葬儀場によっては葬儀場スタッフで預かってくれる所もあるようですが、一般的には喪主または親族が引き継いで管理をします。
また、葬儀担当者と翌日の簡単な打ち合わせが入る場合もあります。
以降は、通常親族のみの時間となりますので、故人の傍にいていただいたり、遅れて弔問に来て頂いた方の対応をしながら夜を過ごします。
②お通夜の流れについて。始まる前に起こること
お通夜の流れについては、概ねご理解頂いたと思いますので、次にもう少し掘り下げた注意点をご紹介していきます。
まず当たり前の話かもしれませんが、「身なりを整える」ことです。
お通夜の前は、時間があるようでなく、あっという間に式の時間が来てしまいます。
早めに喪服に着替え、仏式の葬儀であれば数珠を用意するなど、準備を整えておきましょう。
多くの場合、葬儀は突然のことで慣れない事です。
バタバタしている中で、男性の方なら髭が伸びてしまっている、ハンカチが見つからない、数珠がない・切れてしまったといったトラブルもあるかもしれません。
早めに身なりを整え、ご家族同士で確認するようにしましょう。
それから、喪主であれば挨拶文の用意が必要です。
何も見ないで挨拶ができる方は問題ありませんが、そうでない方は、用紙に書いたものを取り出して読んで頂いても構いませんので、準備をしておきましょう。
葬儀場に一般的な例文が用意されている場合も多いので、必要なら尋ねてみましょう。
席順について
意外と困るのが「席順」です。
家族までは問題ないと思います。難しいのは叔父さん・叔母さんといった方がいらっしゃった場合でしょう。
また、叔父さんは来ていないけど代理で従兄弟が来てくれたなんて場合もあります。
最近は家族葬が多く、あまり席順に拘らないケースも増えていますが、昔からの習慣が根強い地域では、この席順で揉めることも珍しくありません。
席順でケンカになって帰ってしまった!なんてこともあります。ぜひ、葬儀場スタッフにどういった関係の方が来て頂ける予定かを伝えて、地域の習慣や一般的な席順を教えてもらっておきましょう。
供花や供物の並び順について
席順の困りごとと少し似ていますが、供花や供物の並び順も、お通夜の前にやってくる困りごとの一つです。
皆様から頂く供花(生花)や供物は、通常式場ごとに上手・下手があり、立場上、立てなければいけない方のお供え物は上手に、そして関係者の序列順に並べるといったことをしなくてはいけません。
葬儀場によっては「供物は順不同です」と表記してある所もありますが、気にする方にとってはそんな表記があってもなくても関係ありません。
通常、供花や供物はお通夜の前には整っている場合がほとんどですので、少し早めに会場入りしていただき、葬儀場スタッフの方にご相談をして頂きながら、配置や順番を決めていきましょう。
携帯電話・スマートフォンについて
前項でも少し触れましたが、喪主や親族に限ったことではありませんが、携帯電話・スマートフォンは音の鳴らないようにしておきましょう。
静まり返った時には結構響きますので、できればバイブレーションも動かないようにしておくことが無難です。
③お通夜の式中はどんな感じ?
仏式のお通夜の場合(葬儀でも同じですが)基本的には座ってお経を聞いている時間となります。
そして途中、案内が入れば焼香をして、終われば席に戻ります。ですから、それほど式中についてお困りになることが発生することはないでしょう。
焼香の作法や立ち位置など、多少心配に思う点はあると思いますが、実際にはほとんど座っているだけの時間になりますので、具体的に困るようなことはありません。
故人を想い、心静かに読経を聞いていれば良いと思います。
それでも時々ある困りごととしては、「予想外の参列者があり、返礼品が足らなくなる」ことがあります。
心配があるのであれば、事前にその旨を葬儀場スタッフの方にお伝えしておき、予備を用意しておいてもらうと良いでしょう。
ほんどの葬儀社では、返礼品は使用した分だけの清算でよく、余ったものについては返品が効くと思いますので、足らなくなってバタバタするよりは多めに頼んでおきましょう。
④お通夜の流れ。お通夜が終わった後について
通夜の式が終わったあと、ある程度の参列者があると意外と忙しいことがあります。
まず、受付の引継ぎです。
参列者が多いと、当然お香典を多い場合が多く、それらの引継ぎに時間がかかることがあります。
また、そのタイミングでもまだ遅れてご弔問に来て頂くかたがいらっしゃると、受付の引継ぎとご挨拶と同時進行になってしまうこともよくあります。
その為、できたら受付の引継ぎは喪主以外の方にお願いしておくと良いでしょう。
基本的に喪主は式の前後については「ご挨拶」が主な仕事になります。
それができるように、周りの方で喪主さんをサポートしてあげられる体制を作っておかれると良いと思います。
そして、次にあり得るのが供花供物の集金です。
葬儀場スタッフの方が取りまとめ頂ける場合も多いと思いますが、親戚の皆様は自分の都合の良いタイミングでお金を出されます。
そのため、スタッフの方が帰られた後であったり、近くにいない場合もあるのです。そうすると親戚の方は“喪主”にそれを渡そうとします。
これも取りまとめを全て喪主が行うのは大変なので、家族の方で係を決め、分担されると良いでしょう。
また、通夜の後に葬儀場スタッフの方と、翌日の葬儀についての打ち合わせがある場合があります。
一般的にそこで打ち合わせる内容としては、葬儀の日の食事数や火葬場に同行する親族の人数などの確認だと思います。
※葬儀場によってはこの時点で打ち合わせする内容ではない場合もあります。
お通夜の流れについてのまとめ
いかがでしたでしょうか。
最近は家族葬で葬儀や通夜をされる方が増え、あまり外的要因でお困りになることは減ってきたとはいえ、色々なことが発生するのがお分かり頂けたと思います。
お通夜に限らず葬儀も同じですが、喪主が一人で何もかも取り仕切るのは非常に大変です。
家族葬だから大したことはないと言われる方もいらっしゃいますし、実際、家族葬の規模によっては本当に大きな問題なく進んでいく場合もあると思います。
とはいえ、喪主の役割は多岐にわたり、心理的にも体力的にもとても大変です。
ぜひご家族やご親戚の皆様で喪主を助けてあげられるように作業を分担しておかれると良いと思います。