コラム・お知らせ
2022.4.26
樹木葬って何?名古屋市における費用や流れ、注意すべきことを解説
近年注目されつつある、樹木葬という新しい埋葬方法をご存知でしょうか?
樹木葬には、通常のお墓のように墓石を建てる必要がなく、高額な費用がかからない魅力があります。
また、最大のメリットは、「樹木葬の多くが永代供養形式であり、後々の管理や供養を心配しなくて良い」という点でしょう。
この記事では、そんな樹木葬の具体的な費用と流れ、注意点について解説いたします。
樹木葬も昭和区の葬儀社メモリアルホール川名にご相談ください。
目次
樹木葬とは
樹木葬とは、その名の通り樹木や花を墓石の代わりに植える、新しい埋葬方法のことを指します。
墓石を建てる必要がないため、一般的なお墓に比べ手間や費用がかからないのが特徴です。
また樹木葬は基本的に一代のみの個人のお墓であるため、永代供養として供養されますので継承者および管理者は必要ありません。
そのため、後継ぎがいない方や家族に負担をかけたくないという方に多く選ばれています。
なお、一口に樹木葬といってもその中にも様々な埋葬の形があります。
例えば、一つの大きな樹木をシンボルとして、その下に合同で埋葬する合祀型や、ご遺骨ごとに一つひとつ樹木を植えて埋葬する個別型が有名です。
他にも施設によっては、色とりどりの植物に囲まれた庭園に埋葬する形や、山奥の本来の自然に囲まれた場所に埋葬する形も存在します。
名古屋市の樹木葬費用とは。内訳をご紹介。
一般的な方法で個人のお墓を建てるとなると、主に墓石代・永代使用料(お墓に使用する土地代)・年間管理費がかかります。
しかし、前述の通り樹木葬であれば墓石代はかからないので、必要となる費用は永代使用料と年間管理費のみとなります。
では、それらの費用には具体的にいくらかかるのでしょうか。
ここでは、樹木葬の費用の内訳について見ていきましょう。
埋葬の形式ごとにみると、合祀型の場合は永代使用料が5〜20万円ほどで、年間管理費はかかりません。個別型の場合は永代使用料が20〜80万円で、年間管理費が1〜2万円かかります。
このように樹木葬といっても、通常の埋葬と同様に施設の運営団体によってもかかる費用が異なるため、金額には大きな幅が見られます。
ちなみに、名古屋市を含めたこの地域で一般的なお墓を建てる場合は、全ての費用を含めて150〜200万円かかると言われております。
樹木葬の流れ
樹木葬は墓石を建てる場合に比べれば、大幅に費用を抑えられることがお分かりいただけたと思います。
同時に、より樹木葬に興味を持った方もいるでしょう。
そうなると、多くの方が次に抱く疑問は、樹木葬の契約や納骨までの流れについてだと思います。
そこで、ここではそれらに至るまでの具体的な流れを解説します。
樹木葬の契約までの流れ
まずはネットなどで樹木葬の基礎知識を調べましょう。
費用の相場はもちろん埋葬の形式の種類などを知り、予め自分の好みの樹木葬の形を決めておくことで手続きがスムーズになります。
気になる場所に足を運ぶ
やはり、実際に訪れてみなければ細かい点には気づけません。
気になる場所があれば足を運び、交通のアクセスや設備が整っているかなどチェックしましょう。
契約・入金・使用許可
問題がなければ契約の手続きを行い、提示された料金を支払います。入金が確認されると、施設の使用許可証が発行されるので大切に保管しましょう。
実際の樹木葬の、納骨までの流れ
それでは次に、実際の樹木葬までの流れをご紹介します。
葬儀および火葬を行う
埋葬には、火葬を行った後に発行される埋葬許可証が必要になります。
葬儀(儀式)をするかどうかは別として、火葬を実施し、火葬場から発行される「埋葬許可証」を受け取ります。
納骨の日程などを決める
納骨は、仏教の方であれば四十九日の法要と一緒に行われるのが一般的です。
ただし、仏教であっても明確に四十九日の法要と同時に納骨をするとは決まっていませんので、ご家族や参列されるご親戚の方のご都合なども考慮して日取りを決めましょう。
仏教以外の宗教や、無宗教の方も納骨の期限は決まっていませんが、早い方で葬儀翌日という方もいらっしゃいますし、遅い方では数年後、というケースもあります。
一般的には仏教と同様に49日(つまり死去から1.5か月後)~1年後くらいの間に納骨をされることが多いと言えるでしょう。
納骨式・埋葬
埋葬許可証を提示し、納骨式と埋葬を行います。
納骨式は特に宗教形式にこだわらない場合は、必要ありません。
墓地の管理者に連絡し、家族で納骨をするだけでも構いません。
樹木葬を選ぶ上で注意すべきこと
樹木葬は魅力的な一方で、実は注意すべき点もいくつか存在します。
選んだ後で後悔してしまわぬよう、ここでは樹木葬で注意すべきことをご紹介します。
交通アクセスが不便な場合がある
樹木葬が行なえる場所には、里山型という山林に墓地を構えるタイプがあります。
里山型はありのままの自然に囲まれた墓地なので、樹木葬に向いた環境です。
しかし里山型が構える場所によっては、各交通機関が通っていなかったり、車が運転できない道が存在する場合もあります。
交通アクセスが不便だと、お墓参りなどの際には様々な苦労や危険が伴うので注意が必要です。
周囲から反発を受ける場合がある
樹木葬を選ぶことで、親族などから反発を受ける可能性があります。
樹木葬は、今でこそ多くの方に注目されていますが、文化として完全には定着しておらず、代々お墓を継承してきた人には、理解を得られないこともあるようです。
樹木葬を選ぶ際には、予め周囲の理解を得ておきましょう。
樹木葬をするならぜひ一緒に考えたいこと
樹木葬をすると決められたら、ぜひ一緒に考えておきたいことをご紹介します。
それは、先祖のお墓の「墓じまい」です。
前述したように、樹木葬自体は基本的に「永代供養」という埋葬方法になり、最初に費用を払ってしまえば、極端な話、納骨後誰もお参りしなくても、面倒を見る人がいなくなっても問題ありません。
※継続的に管理費が必要な樹木葬は除く。
そのため、樹木葬として納骨された方は心配いりませんが、先祖代々のお墓がある方は、その先祖の遺骨及びお墓をどうにかしなくてはいけません。
もちろん、あなた以外に継続して先祖のお墓を守っていける人がいる場合は心配する必要がありませんが、そうした方がいない場合、ぜひ先祖のお墓を墓じまいし、先祖の遺骨は一緒に樹木葬や散骨などの方法で改葬することを考えてみると良いでしょう。
名古屋市での樹木葬についてのまとめ
今回は、樹木葬の様々な魅力や特徴をご紹介しました。
樹木葬は、自然をテーマにした新しい埋葬方法であり、故人が自然に帰れるようにという願いも込められています。
もちろん、手間や費用が抑えられる点で選ぶのも良いでしょう。
しかし、名古屋市でもまだまだ一般的な納骨方法とは言えず、少数派であることは間違いありません。
樹木葬に興味がある方は、ぜひ実際に樹木葬が行える施設に足を運んでみてはいかがでしょうか。
そして家族・親戚の方々にもご理解をいただくことが大切です。