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2022.4.4
名古屋で法要はいつ行われるの?忌日法要と年忌法要について解説。
仏式で葬儀を行いますと、その後には数々の法要が控えています。
葬儀と同じように法要についても分からないことがたくさんあるのではないでしょうか。
たとえば法要の意味や、どのような法要があって、それぞれいつ行うべきなのかご存知ない方も多いと思います。
そこで、この記事では法要の種類や法要を行うタイミングなどについて解説してまいります。
昭和区の葬儀社なら、家族葬・一日葬・直葬 メモリアルホール川名
目次
名古屋で法要はいつ行う?まずは法要の意味を解説。
現在は、法要と言えば一般的に仏事の儀式や行事全般のことを指し示すようになっていますが、法要の本来の意味は「仏の教えの重要部分を知ること」です。
なお法要と似た言葉に「法事」があり、「法要」と「法事」は混在して使われているケースが多く見られます。
ところが、これら2つの言葉は、正確には異なる意味を持っています。
法要は僧侶による読経や儀式と法話(ほうわ)を示しますが、これに対して法事は、法要に加えてその後の食事の席を含めた行事全体を示します。
また、法要は自宅、寺院、葬祭ホール、法事専門会館、料理屋のいずれかの場所で行われることが一般的です。
名古屋の法要はいつ行われるの?忌日法要について。
亡くなってから100日目までに行う法要のことを「忌日(きにち)法要」と言いますが、初七日法要から百箇日法要までは、亡くなった日からの経過日数で法要を行う時期が決まっています。
亡くなってからの日数をカウントする際には、亡くなった日を含めて数えるため注意してください。
たとえば7月1日になくなったのであれば、7月7日が初七日法要、7月14日が二七日法要となります。
初七日法要については本来であれば亡くなってから7日目に行うものですが、繰り上げ初七日法要ということで葬儀当日に行ってしまうことも多々あります。
これは故人が初めて迎える大事な法要であるため、時期を守ることよりも多くの方が参加出来ることを重視した結果です。
また、忌日法要の中で初七日法要、七七日法要、百箇日法要は僧侶を招き、親族の方々にもお声掛けして行いますが、それ以外の法要は家族のみでお供え物をし、線香を手向ける程度で済ませることが一般的です。
名古屋の法要はいつ行われるの?年忌法要について
忌日法要のあとは亡くなってからの年数で行う時期が決まる「年忌(ねんき)法要」が続きます。
年忌法要はそれぞれ法要を行う年の祥月命日(亡くなった月日、たとえば7月7日に亡くなったのであれば、翌年以降の毎年7月7日が祥月命日)に行います。
しかしながら必ず祥月命日に合わせて法要を行うのは困難であるため、実際には祥月命日の前後15日程度の間に法要を行なえば良いとされています。
たとえば、2019年に亡くなった方の場合、2020年に一周忌法要、2021年に三回忌法要、2025年に七回忌法要となります。
年忌法要の中で一周忌、三回忌、七回忌くらいまでは僧侶をお招きして、きちんと法要を行いますが、それ以降の法要は省略されることがほとんどです。
また三十三回忌または五十回忌をもって弔い上げ(特定の故人に対する法要としては終わりとし、以降は御先祖様と一緒に供養していく)とすることが一般的です。
忌日法要や年忌法要以外の法要について
忌日法要と年忌法要は特定の故人に対して行うものですが、お盆やお彼岸など先祖供養として毎年行われる法要もあります。
広い意味では枕経や通夜や葬儀などお葬式で行われる一連の儀式も法要に含まれるといえるでしょう。
その他一般的ではありませんが仏前の結婚式、落慶式(らっけいしき・本堂などを新築、建替えした際などの祝賀儀式)、晋山式(しんさんしき・新しい住職の着任式)などの仏式で行うお祝いごとも法要に含まれます。
法要の日程の決め方について
法要の日程は家族の希望、寺院の都合、法要を行う場所の空き状況が合致したところで決まります。
菩提寺がある場合には基本的に寺院に都合を伺い、相談をして日程を決めることになりますが、菩提寺が無く葬儀社に寺院を紹介してもらうなどする場合には、家族で日程と法要を行う場所を決めたうえで紹介の依頼をしても問題ありません。
なお、お盆やお彼岸のシーズンに忌日法要や年忌法要が重なる場合は、寺院も予定が立て込んでいる可能性が高いため、早めに寺院に連絡を行い日程の相談を行いましょう。
名古屋で実際に行われている法要の種類とは?
ここまで、法要の種類や決め方について解説してきましたが、実際に名古屋ではどれだけの法要が実施されているのでしょうか?
この答えは、「人(家)それぞれ」となります。
実際に、葬儀が終った後の初七日法要から、49日までの間の七日毎の法要をされる方は少なくなっていますし、それを強く「しなさい」というお寺も少なくなっています。
また、百箇日法要は省いて1周忌法要だけにされる方も少なくありません。
さらに、3回忌や7回忌といった法要も省略するケースも多いと聞きます。
葬儀においても一日葬が増加するなど、省略の傾向が強くなていますが、法要については葬儀よりも更に省略されるケースが増えているようです。
ただし、実際に法要をどの程度しっかり実施されるかは、その家の信心深さや、お寺(菩提寺)がどの程度熱心に「法要が必要です」という営業?をされるかどうかによっても変わってくるようです。
実際に名古屋市昭和区にある家族葬・一日葬・直葬 メモリアルホール川名でご葬儀をされたお客様では、多くの方が初七日法要は「式中初七日」として繰り上げでされますし、その後の中陰中は多くの方が「何もしない」という選択をされているようです。
今回のまとめ
今回は法要の種類や法要を行うタイミングなどについて解説してまいりました。
法要は主に忌日法要、年忌法要、そしてお盆などの年中行事がありますが、それぞれ行うべき時期が決まっていますので、忘れずに対応していただきたいところです。
また、近年は仏教など宗教に信仰心のない方が多いため、法要の意味や意義をご存知ない方も多いと思います。
しかし、大切な人を亡くした心の傷は簡単に癒えることはなく、一定の間隔で故人の縁者が集まり、遺族と思い出話などをすることは、グリーフケアの観点からもとても意義あることです。
「自分は仏教は信じていない」という方は、法要という言葉や行事にこだわる必要はありません。しかし、定期的に親戚や旧友との親交の場を持つことは、故人が用意してくれた最後のプレゼントなのかもしれませんね。