2022.3.27

名古屋で法要を前倒しすることに問題があるかを解説します。

名古屋の法事

お通夜や葬儀が終わった後、決められた節目で故人の供養をする年忌法要を行います。

法要は、本来は命日当日に行うのが理想ですが、命日の前の土日に行うことが増えています。
また、さまざまな事情でさらに日程を前倒しするケースも見られます。

法要を前倒しすることに対して問題点があるのでしょうか。
また、名古屋という土地柄ならではの問題はあるのでしょうか。

この記事では、名古屋で法要を前倒しにすることに問題があるかについて、解説していきたいと思います。

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名古屋でも法要の前倒しをするケースはかなり多い

法要は、原則として祥月命日(故人が亡くなられたのと同じ月日)に行うものです。

しかし、日付の曜日は毎年ずれていきますし、参列者各々の仕事内容によって休日の違いがあるため、命日当日に法要を行うことは難しくなっています。

このため、かなり高い割合で、法要は前倒しして行われていると言っても過言ではありません。
反対に「法事は先に延ばさない」と言う考え方があるため、命日より後の日に法要を行うのはタブーとされています。

これは、ご先祖様のことを忘れないようにとの戒めであると言われています。
また、法要の日にちを決めるのに、六曜を気にする必要はありません。

参列者の中で、六曜を気にする方がいらっしゃるときには、葬儀と法要は違うため六曜は関係ないと事前に伝えておくと安心です。
菩提寺も了承した日付だと付け加えると、さらに丁寧な説明になるでしょう。

法要の日程は喪主・参列者・住職の相談次第

法要の時期が近づくと、菩提寺の住職から案内が届くことがあります。
喪主(施主)が中心となって、参列者と相談して日程を決めていくのが良いでしょう。

住職の都合や、法要場所の空き状況などとの兼ね合いもあるため、いくつか日程の希望を住職にお伝えし、日程の候補を決めていきます。
喪主(施主)・参列者の全員が、祥月命日に都合がつくとは限りませんので、前倒しを前提として打ち合わせをしてもいいでしょう。

なかなか都合の合う日がない場合は、1か月ほど前倒しをすることも見受けられますので、できるだけ参列者が多く揃う日を優先することをおすすめします。住職によっては、七回忌あたりで1~2か月ほど、十三回忌以降であれば半年から1年ほど前倒ししても良いとおっしゃる住職もいらっしゃいます。

また、複数の親族の年忌法要が同じ年にあたる場合、何度も集まるのが負担になるため、法要を合わせて開くこともあります。

この場合は、一番日付が早い命日を基準にして日にちを調整しましょう。
例をあげると、7月5日に祖父の13回忌、7月17日に父親の7回忌がある場合、13回忌に合わせて7月5日よりも前の日程で行います。

法要の日付が命日を過ぎてしまう場合の対応は?

「法事は先に延ばさない」という考えがあるのは分かっているが、体調の問題(入院・手術など)や仕事の都合などで、どうしても命日より前に法要を行うことが不可能な事情もあるでしょう。
この場合は、できるだけ命日が過ぎてからすぐ、都合がつく日を選んで法要を行いましょう。

参列者にも、命日を過ぎてしまう旨を予め知らせておきましょう。
またできれば、命日当日にお墓参りへ行くようにしたいものです。
施主だけでも結構ですし、都合がつく親族がいれば一緒に出かけ、故人に報告しておくと、気持ちが少し軽くなるのではないでしょうか。

名古屋で法要を前倒しするだけでなく、そもそも省略してもいいの?

法事で手を合わせる人

ここまで、色々と法要の前倒しについて解説してきましたが、そもそも「法要を行わない」という選択肢はあるのでしょうか?

答えは、NOでもありますし、YESでもあります。

まず、そもそも法要は何のために行うのでしょうか?
宗派によって考え方は異なりますが、お坊さんたちが口を揃えて言うのは「故人を供養するため」です。

色々な考えがあるとは思いますし、そう信じる人を否定するつもりはありませんが、私はそうは思っていません。

私は、法要に限らず葬儀も全て「生きている人の納得のため」に行うものだと思っています。

大切な人との死別の苦しみは、そう簡単に癒えるものではなく、長い月日をかけて徐々に癒されていくものだと思います。
故人と縁ある方々が集まり思い出を語り合うことはとても大切であり、そうしたことを積み重ねていくことで、死別の苦しみが癒されていくのだと思います。

定期的に縁者が集まる機会になる法要は、そうした役割が一番大きいのではないかと思います。

近年、実態として仏教など特定の宗教を信仰している人はほとんどいません。
そのため、そうした方々にとって「法要は大事」と言ってもピンとこないでしょう。

事実、49日法要は行うけどそれ以前の法要は省略するケースや、1周忌以降は一切行わないという方も非常に増えています。

では、そうして法要を省略した場合、何か問題はあるのでしょうか?

基本的には何も問題はありません。
家族の皆さまが納得の上であれば、何も問題はないのです。

今回のまとめ

法要は、故人を偲ぶ人物が集い、供養することができる大切な場面です。

法要は後ろ倒しではなく前倒しの方が良いとされますので、できるだけ当り日より手前で参列者の都合が合う日付を選び、多くの人が集まることで、故人も喜んでくれるでしょう。

また、そう思えることが遺族の心のケアになっていくのだと思います。

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