2021.8.6

家族葬の喪主は誰がやるべき?家族葬でも喪主は必要なの?

悩む喪服の女性

近年は本当に家族葬でご葬儀をされる方が増えてきました。
ほとんどの葬儀が家族葬と言っても過言ではありません。

では、このように家族葬で葬儀を行う場合、喪主は誰が務めるのでしょうか?
そもそも喪主は必要なのでしょうか?

結論としては、喪主は誰が務めても構いませんが、基本的には故人に一番近い身内、特に跡取りになられる方が務める事が多いです。
また、喪主が必要かどうかについては、「必要ないとも言える」というのが答えになります。

もちろん、それぞれ理由や注意点がありますので、詳しく解説していきたいと思います。

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そもそも喪主とは?4つの役割について解説

4を持つ女性

まず、そもそも喪主とはどんな役割をする人のことなのでしょうか?

まずは家族葬や一般葬に限らず、喪主の役割について解説したいと思います。
喪主の役割とは、主に次のような内容になります。

  • 喪主の役割とは
  • ①葬儀の代表者として名前を出す
  • ②葬儀の代表者として様々な決定をする
  • ③葬儀の執行者として費用を出す
  • ④葬儀の代表者として挨拶をする

一つずつ詳しく解説していきます。

①葬儀の代表者として名前を出す

喪主は、葬儀という儀式の代表者として様々な所で名前を出す必要があります。

まずは、葬儀の開催を知らせる「訃報」です。
この訃報に、葬儀執行者として喪主の名前を出す事が通例となっています。

次に、葬儀会場の看板などに掲載されます。
ただし、近年家族葬の増加により、そもそも葬儀場に看板を掲げないことも多くなってきましたので、無い場合もあります。

また、参列いただいた皆様にお渡しする葬儀の返礼品、この地域では粗供養や会葬御礼とも呼ばれるお品に、お礼状として「会葬礼状」をはさみます。

この会葬礼状にも、通常は喪主の名前を入れるのです。

その他、葬儀場や斎場によっては故人名と喪主名を部屋や炉に掲示する所もあるようです。

②葬儀の代表者として様々な決定をする

少し昔は、喪主と施主、そして葬儀の色々を取り仕切る葬儀委員長と、それぞれ役割や意味合いが異なることがありましたが、現在では、全てを喪主が1人で行うことが一般的です。

葬儀社との打合せ、寺院など宗教者との打合せなど、葬儀の進行に関わる全ての事柄を、それぞれ関係者は喪主と打合せを行います。

具体的には、葬儀プランの決定、オプションや食事の種類などの決定、葬儀日時の決定、葬儀規模(僧侶の人数など)や、戒名の決定、お知らせ範囲の決定や葬儀中に発生する様々な事柄について判断を行います。

※施主は、葬儀費用を出す人のことです。
※葬儀委員長は、葬儀の色々な取りまとめをする人のことです。

③葬儀の執行者として費用を出す

前述の通り、一昔前は喪主と施主が完全にイコールではなかったのですが、近年では、喪主イコール施主でもあるわけです。

そのため、喪主が葬儀費用を負担することが一般的と言えます。

ただし、よくある事例として、次のようなケースもあります。
・父親が死去
・母親は健在
・長男が喪主
このような条件の場合、喪主は長男が務めるけど、葬儀費用を出すのは母親というケースは多くあります。

④葬儀の代表者として挨拶をする

喪主の一番大きな仕事として、この挨拶があるでしょう。

具体的には、式以外の時間に弔問に来ていただいた方への挨拶、通夜や葬儀式の最後に、参列者に対しての挨拶、初七日法要の後の食事など、法宴での挨拶があります。

そして、この挨拶が一番大きな仕事と言われる理由は、

「周りの人に、代替わりを知らせる」という意味があるからです。

多くの場合、参列者は故人との付き合いが深かった方々がいらっしゃいます。
そうした方々に対して、この家は立派な跡取りがいる、今まで通りに付き合っていっても大丈夫、このように認めてもらうことも、喪主に課せられた大事な役目なのです。

家族葬で喪主をするのに適さない人は?

喪主とは、基本的に誰が行っても構いません。
ただし、一般的にはその家の跡取りとなる長男などが務める場合が多く、あまり血縁の薄い人が務めることはありません。

色々なケースがありますので、どれが正解ということはありませんが、簡単に事例をまとめてみました。

条件喪主を務める人
故人に長男がいて成人している長男
故人に子どもはいるけど未成人故人の配偶者
故人に子どもはいるけど女性のみ故人の配偶者・長女・長女の配偶者
子どもがいない故人の配偶者
故人が独身故人に対して一番血縁の濃い人


上の表が、一般的に喪主を務めるべき人になります。

つまり、この条件に当てはまらない方が、喪主には適さない人である、という言い方もできるでしょう。

ただ、繰り返しになりますが、喪主は誰が務めなければならないという決まりはありません。
そのため、遺族を代表して挨拶などが出来る方があれば、誰が喪主を務めても問題はないのです。

家族葬の喪主は必要なのか?

そもそも論になってしまいますが、そもそも家族葬に喪主は必要なのでしょうか?

家族葬とは、家族だけのご葬儀である場合も多く、特に誰かに挨拶をする必要もなく、喪主を立てる必要性を感じないケースも多いと思います。

結論としては、そうした場合は喪主はいてもいなくても構いません。

ただ、ちょっとだけ困るのが、葬儀屋さんです。


葬儀社のスタッフは、遺族の代表者を「喪主さま」「喪主さん」と呼ぶことに慣れています。
そのため、喪主という立場の方がいらっしゃらないと、遺族の判断が必要な時に、誰に声を掛ければ良いのか迷ってしまう場合があります。

とは言え、些細な問題でもありますので、どうしても「喪主」という名称で呼ばれる事に抵抗があるのでれあれば、

「喪主はナシでお願いします」

とお伝えすれば良いでしょう。


実際の所、家族葬など小規模で外部の参列者がいない場合、喪主がいなくても全く困ることはありません。

ただ、葬儀社のスタッフはちょっと頭のカタイ人が多いので、
「喪主はいないとダメです」
なんて事を言ってくるかもしれません。

家族葬で喪主がいないとどうなるの?

喪主がいなくても大丈夫か心配な女性

喪主はいなくても大丈夫、という事はお伝えしましたが、実際に喪主がいないとどうなるのでしょうか?

喪主がいない場合に起こる不具合を想像してみました。

①葬儀社のスタッフが、喪主に該当する方を呼ぶ時に「喪主さん」と言えなくて困る。

②葬儀社の外部業者さん(搬送業者、湯灌業者、霊柩業者さんなど)が、決定権のある人にお伺いしたい時、「喪主さんはどなたですか?」と必ず聞いてくる。

③会葬礼状などを作成する時、喪主名を記載する場所が空欄になってしまう。

④葬儀場の案内看板などに喪主名を記載する葬儀社の場合、空欄になってしまう。

⑤面識のない宗教者(お坊さんなど)が誰に話をして良いか迷う。

ざっと思いつくのはこれくらいでしょうか。

いずれも、正直、大した問題ではありませんね。
ですから、もしあなたが「喪主」と呼ばれることを快く思わないのであれば、遠慮なく「喪主はなしでお願いします」とお伝えしましょう。

家族葬でも喪主はいた方が良い

前項では、喪主はいなくても大丈夫とお伝えしましたが…

とは言え、やはり業界の習慣として、

「遺族の代表者は喪主」

という習慣が根付いています。

そして、喪主と呼ばれる、葬儀に関する様々のことの決定権者がいることで、色々な事がスムーズにいくことも事実です。

絶対に喪主がいなければいけない訳ではありませんが、「喪主」と呼ばれる代表者が決まっていた方が都合が良い場合も多いのです。

それは、一般葬だけでなく家族葬でも同じです。

お世話をしてくださる葬儀社の担当者さんは、あなたの顔を覚えて「喪主」と呼ばなくても対応してくれると思いますが、外部の業者さんや、火葬場・斎場の係の方は普段通りに悪気なく

「喪主さまはこちらに…」などと案内をします。

不都合とまでは言いませんが、やり取りに困るシーンがあるかもしれません。

その意味では、「喪主」という立場や名称が、家族葬にとって必要かどうかの議論ではなく、葬儀に関わる人が「遺族の代表者に用がある時」に「喪主」という名称がついていることは便利であるということなのです。

家族葬の喪主は誰がやるべき?のまとめ

この記事では、家族葬にも喪主は必要なのか、誰が務めるべきなのかについて解説してきました。

家族葬でも実質的に一般葬に近い葬儀もありますが、本当に家族だけしかいないような小規模な葬儀であれば、現実的に喪主がいないても大して困ることはありません。

しかし、葬儀に関わる全般を見れば、やはり喪主という名称の遺族代表者がいた方が、業界関係者が慣れている分、スムーズにことが運ぶことが多いでしょう。

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