2021.8.14

訃報の書き方とは。家族葬と一般葬では訃報の書き方は異なるの?

準備された喪服

ご不幸が発生し、葬儀について準備を進める中で、ご関係皆様に連絡を回さなくてはいけません。それを「訃報」と言います。

通常の葬儀はもちろんのこと、家族葬であっても訃報連絡は必要になります。

ここでは、決定された葬儀日程など、各所への連絡について必要な事柄をご説明していきます。

また、家族葬の場合と、通常の一般葬の場合と、訃報を回す際に気を付ける点がそれぞれありますので注意が必要です。

訃報の書き方について知っておくことで、いざという時困らずに済むでしょう。

昭和区で家族葬をご検討の方はメモリアルホール川名にお任せください。

訃報の書き方について。必要な10項目とは。

訃報の10項目を確認する女性

まず、訃報の連絡を回すために必要なのは「訃報用紙」になります。

たいていの場合は、葬儀社の方や葬儀場スタッフの方でご準備頂ける場合が多いと思います。

しかし、葬儀社のスタッフが対応できない深夜であったり、土地柄や会社毎にサービスは違いますので、もし自分達で用意をしなくてはいけない場合は、次のことを参考にしていただき、作成してみてください。

家族葬の場合と一般の葬儀の場合と、多少表現が違う場合がありますので、そのあたりもご注意頂ければと思います。

訃報に記さなくてはいけない項目は下記の通りです。

  • 1.故人の氏名
  • 2.喪主の氏名
  • 3.通夜・葬儀の日時
  • 4.通夜・葬儀の会場名、住所(できれば簡易地図)
  • 主に必要な情報は上記の通りです。

次の5.~10.は必要に応じて記載します。

  • 5.葬儀形式の案内(仏式、無宗教形式、神式、キリスト式、その他)
  • 6.葬儀規模の案内(通常の式の場合は不要ですが、家族葬や社葬などの場合)
  • 7.香典辞退される時はその旨
  • 8.供花供物を辞退される時はその旨
  • 9.参列辞退をされる場合はその旨
  • 10.その他、特記事項


上記のうち、1.~4.は必須となります。

この情報はどれが欠けてもいけませんので、記載漏れのないように気を付けて葬儀のお知らせ「訃報」を作成しましょう。

家族葬の場合であっても1.~4.は必要になります。

1.~4.については特にご説明する必要はないと思いますが、5.~10.については少し補足説明をさせて頂きます。

5.葬儀形式の案内(仏式、無宗教形式、神式、キリスト式、その他)

訃報の書き方として、項目の中に葬儀をどの形式で実施するかを記載します。
形式とは、簡単に言えば「どの宗教か?」という事です。

日本の葬儀は多くの場合仏式葬儀で行いますので、仏式で葬儀をされる場合はわざわざ記載しない場合もあります。

しかし、最近は無宗教形式のお葬式、いわゆる「お坊さんのいないお葬式」が非常に増えてきており、必ずしも仏式葬儀ではない場合もあります。

もちろん、少数ではありますがキリスト教形式のお葬式もありますし、神道形式のお葬式もあります。

このように、訃報にこの“形式”記載されていれば、参列される方がお香典の表書きや持っていく物を判断する材料になりますので、できればきちんと記載しておいた方が良いでしょう。

6.葬儀規模の案内(通常の式の場合は不要ですが、家族葬や社葬などの場合)

“葬儀規模”とういのは、葬儀をどれくらいの方に参列して頂いて実施する意向か、という意味になります。


もちろん、結婚式と違って招待状をお送りして参加確認をするものではありませんので、どこまでいっても喪主や遺族の「希望・想定」でしかありませんが、これをお知らせに盛り込むことで、ある程度葬儀の規模や参列者の規模をコントロールすることが可能です。

特に家族葬で実施する場合は記載しておいた方が良いでしょう。

葬儀規模の代表的な例
A.通常の葬儀の場合
B.家族葬の場合
C.社葬など大型葬儀の場合

それぞれ詳しく解説します。

A.通常の葬儀の場合

特に何も記載しません。特別配慮する必要もありません。

B.家族葬の場合

記載することによって「義理」だけの参列は回避できる可能性があります。

また、案内文章の書き方によっては、一般参列者(家族や親せき以外の方)を完全にお断りすることも可能です。

C.社葬など大型葬儀の場合

知らせを受けた側が、“対会社”としての対応を取れるようになります。
参列するメンバーを決めたり、供花供物の手配についての判断をすることができます。

7.香典辞退される時はその旨

お香典のイメージ

最近は葬儀に際し、参列の方からお香典を受け散らないケースも散見されます。

もともと相互扶助的な発想で定着していたお香典という文化でしたが、家族以外の方に負担をかけたくない、またお香典返しが面倒だという意見から、葬儀に際してお香典を辞退されるケースがあります。

その場合は、訃報にその旨を盛り込むことで、参列の方に不要な準備をさせずに済みますし、受付の混乱を防ぐことができます。

事前に香典を受け取らないと決めていらっしゃるのであれば、訃報の用紙にもその旨を記載するようにすると良いでしょう。

8.供花供物を辞退される時はその旨

葬儀の時にいただくお供え物(生花や果物籠などの供物)をご辞退されるケースもあります。
こうした希望がある場合も、訃報に盛り込んでおく必要があります。


ただし、訃報を受け取っておらず他の手段で葬儀の事を知った方から意図せず供物が届く場合もありますので、そうした場合の対処については考えておく必要があります。

9.参列辞退をされる場合はその旨

最近は家族葬が増えています。家族葬とは、実際に葬儀に参列するのが本当に家族だけの場合、家族と親戚の場合、家族と親戚と親しい人の場合と、実際に参列される方の範囲は決まったものがありません。

その為、明確に「家族だけで実施します」と発信しなければ、意図せずご近所の方が参列されたり、ご友人の方が参列されたりする場合が起こり得ます。

もちろん、葬儀とは本当は多くの方にお見送り頂いた方が良いとは思いますし、見送りにくる方からしても、大切なお別れの場となりますので、できる限りは参列して頂いた方が良いとは思います。

しかし、昨今色々なご事情がありますので、どうしても家族以外の方に参列をして頂かないようにする場合は、訃報にその旨をしっかり記載しておく必要があります。

10.その他、特記事項

その他、あまり一般的ではないと判断されるような特記事項がある場合も、ぜひ訃報用紙にそのことを盛り込むようにしましょう。

訃報を回す連絡先の精査について。

連絡帳

次に訃報を回す連絡先の精査になります。
とはいえ、基本的には訃報は関係先全てに回すのが望ましいとされます。

故人の死は、家族だけのものではなく、社会的なものでもあります。

葬儀に参列をしていただく・いただかないは、ご家族が判断するよりそれぞれの関係者が判断をするのが適切だという考え方もあります。

しかし、もちろんご家族の希望が最優先されるものではあると思いますので、もし、葬儀の訃報連絡を流す際に
「連絡をしてはいけない」
「葬儀が終わってから事後報告にする」
といった方があるのであれば、精査してリストを振り分けておきましょう。

訃報を連絡する時に配慮すべきこととは?

訃報連絡時には次のことに配慮をするように致しましょう。

それは、「なるべく早く連絡する」ということです。

葬儀は多くの場合、突然の事です。そして訃報連絡を受けるような方々にとっては、ご家族以上に突然のことである場合がほとんどです。

通常の葬儀であっても、家族葬であってもそれはかわりません。

そのため、葬儀に参列する方は、衣装の準備や香典の準備、そして遠方であれば電車や飛行機のチケットを取るといった準備が必要になってきます。

また、供花や供物を贈りたいと思われる方にとっても、早ければ判断や相談の時間ができますし、また、葬儀場側からしても、それらの受注は早いにこしたことがありません。

訃報の書き方。家族葬の場合の訃報とは?

家族葬の場合、訃報はどうすれば良いのでしょう。

前述の内容と少し重複しますが、家族葬の場合は「本当に家族だけで実施する」のか、「基本的には家族だけで実施するが、一般の参列も許容する」のかによって、訃報連絡の仕方や内容が変わってきます。

家族だけで実施する場合の家族葬は、できれば訃報に「家族のみで執り行いますので、参列はご遠慮ください」と記載しましょう。

家族葬でおこなうつもりだが、参列希望の方には来てもらっても良い、という場合は、厳密に言えば「家族葬」と言う意味がありませんが、それでも「家族葬で行います」と記載しておけば、ある程度参列者を減らすことはできると思います。

しかし、一方で、参列を希望する方に
「参列しても良いの?ダメなの?」
という疑問を持たせてしまうことになります。

そのためできれば、一般参列を辞退される以外は、「家族葬で行います」といった記載はない方が良いのかもしれません。

そして、本当に秘密裏に家族葬を実施して、事後報告で訃報を回す場合もあります。

その場合は、本当に家族だけの家族葬ができる可能性は高いと思いますが、参列を希望されていた方から「どうして知らせてくれなかったの?」と悲しまれてしまう場合もありますので、注意が必要です。

訃報の書き方とは、についてのまとめ。

いかがでしょうでしょうか。一言に「訃報連絡」といっても、気を付けなければいけない事がたくさんあったと思います。

「大切な人の命が失われ、その方とのお別れの儀式」が葬儀です。

人は、社会に生きている存在ですから、その死は家族だけのものではありません。その意味で葬儀も本来は家族だけのものではありません。

そんな所も少しご配慮をいただきながら、訃報の内容や連絡先についてお考えいただくと良いと思います。

そして方針が決まったら、訃報はなるべく早く回すようにしましょう。

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